トリム&トリムシール(エッジプロテクター)の選び方、エッジ保護のポイント
トリム&トリムシール(エッジプロテクター)は、板金や扉等のエッジを安全に保護するもので、工作機械や産業機械、自動車や特殊車両に必要となる部品です。エッジ保護材は、作業者がけがをしないように鋭利な部分をカバーしたり、物をぶつけたときに破損から守ったりする役割を持っています。トリムシールには様々な材質、形状があり、選定に迷う場面もあるでしょう。今回は、具体的な事例をご紹介しながら、トリム&トリムシールの選び方や選定のコツについてお伝えしていきます。
ケース(1) 切削油がかかる環境では、耐油TPE一体成型のトリムシール(エッジプロテクター)を選ぶ
工作機械の扉等、切削油がかかる場所で使われるクッション材付のエッジ保護には、耐油性が必要になります。当社では、切削油を使用する環境での試験を繰り返して、耐油TPEのトリムシールを開発しました。クッション性のあるチューブ型緩衝材とトリムを一体成型した「トリムシール(TPE一体成型)」シリーズは、耐油性に優れていてクッションの剥がれがなく、切削油がかかる工作機械の扉部等に最適です。耐油TPEのトリム&トリムシールは、大手工作機械メーカーの製品にも採用されています。耐油性等、トリム&トリムシールの性能については詳細な技術資料をご用意していますので、ぜひ選定のご参考の際にご利用ください。
ケース(2) 新幹線や特殊車両の窓枠には、接着剤不要のはめ込みトリム&トリムシール(エッジプロテクター)がおすすめ
新幹線や電車、高所作業車、建機等の特殊車両の窓枠にも採用されているエッジ保護材には、接着剤で取り付けるものが多くあります。しかし、接着剤をつける手間や時間がかかってしまうのがデメリット。これに対し、はめ込むだけで取り付けができるトリム&トリムシールは、取り外しや交換が容易にできるため、作業時間が少なく済み、工数削減、業務効率化に役立ちます。接着剤不要で取り付けられる岩田製作所のトリム&トリムシールは幅広い業界で採用されています。
ケース(3) 屋外の配電盤等に、防塵・防水のパッキンとしてトリム&トリムシール(エッジプロテクター)を利用
近年、EV自動車が普及して充電設備の需要が高まっていますが、この配電盤にも防水・防塵対策のパッキンやシーリング材としてトリム&トリムシールが利用されています。屋外の配電盤等に使われるエッジ保護材には、耐水性や耐候性が必要です。岩田製作所では、屋外利用に適したトリム&トリムシールを各種ご用意しています。少ロットでも、多ロットでも短納期で提供できます。また、溶着加工(エンドレス加工)のオプションをご用意しており、ご希望の長さでスタート・エンドを溶着して納品することもできます。15時までの受付で、3営業日後に出荷できるため、お急ぎのケースにも対応可能です。
岩田製作所では、RoHS指令(RoHS10物質)に適合した、様々な材質、形状のトリム&トリムシールを取り揃えています。ほかにも、食品機械に適した抗菌のトリム&トリムシールや、網目の針金形状の芯金を使い柔軟性を高めたEPDMのトリム&トリムシール等をご用意しており、様々なニーズにお応えできます。また、スムーズに選定が行えるよう、耐油性試験、圧縮試験、反発力試験、接着強度試験、熱収縮試験、耐候性試験、難燃性試験、グリップ力試験、耐薬品性試験、抗菌性試験等の技術資料をカタログやホームページで掲載しております。トリム&トリムシールの材質や形状で迷う場合には、当社のスタッフにご相談いただければアドバイスが可能です。岩田製作所のトリム&トリムシールは、多くの工作機械や新幹線等車両、自動車メーカーで採用された実績がありますので、当社の知見と経験をご活用ください。
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